嵐の城邦連邦嵐の城邦連邦は一つの国というより武装港の連鎖に近い。船長評議会、水先人組合、雇われた嵐使いが、機動、封鎖、天候そのものを政治力へ変える。嵐で結ばれた港嵐の城邦連邦は海上政治ネットワークであり、構成港はほとんど別国家のように振る舞う。船長評議会が地方統治を行い、水先人と航海士の同胞団が航路知識を守り、傭兵ギルドが海兵、乗り込み兵、専門家を供給する。連邦を結ぶのは単一王座ではなく、海運、契約、海への共通依存である。そのため政治的統一は共通航路が脅かされると強まり、船長が単独で利益を得られると弱まる。その構造は固有の軍事様式を生む。軽・中型艦隊は大陸軍より速く動き、道のない場所へ兵を上陸させ、貨物輸送能力を封鎖へ変えられる。火炎サイフォンと銛は実際的な海上脅威へ対応し、契約嵐使いと歌うセイレーンは風、霧、潮を戦力倍率へ変える。そのため連邦は陸上より海上ではるかに危険だ。天候は敵へ投げる単なる元素ではない。ギルド慣習、航海術、嵐との個人的取引を通じて交渉されるインフラである。ギルドグレイドが価値を持つのは、港へのアクセスを政治的影響力へ変えられるからだ。穀物、武器、密輸品を運ぶ同じ船長たちが、運賃を吊り上げ、隊商を横取りし、港を閉鎖できる。「灰色航路」は公式外交の外側で都市を生かし、「黄金封鎖」は城壁を破らず生存費だけを支払えない額へできる。この曖昧さこそ連邦らしい。交易、私掠、戦争は同じ艦隊が取る異なる契約状態にすぎない。三貨共和国は自然な相手である。金融は船を必要とし、艦隊は信用を必要とする。白王たちとの関係は王室船団と海上制裁をめぐって揺れ、黒日帝国とは交易と敵対が交互に現れ、東方遺物は連邦船で運ばれる一方で乗組員は持ち主を偵察する。強みからそのまま弱点も生まれる。王になれるほど恒久的に強い指揮権を望む船長はいない。そのため統一には常に値段が付く。