世界卵古い写本は、アウレリオンを永遠の前に吊られた縦長の卵として描く。頂点には黒き太陽の傷があり、居住可能世界は重い中腹帯をなし、回転する下部の塊が現実を貫く道を開閉する。地図の下にある地図世界卵は、アウレリオンを単なる政治地図以上のものとして描こうとした最古の試みである。写本では、世界は糸から吊られた重い雫のように縦向きに立つ。その上端は黒き太陽に向かう。黒き太陽は光らず、暖めもせず、原初の「無」の圧力を漏らす傷である。この図像は飾りの宇宙論ではない。地理、季節的な通行可能性、古代遺跡の位置そのものが、卵の構造から生じた結果として説明される。上部の傷の周囲で、エルフは最初の防御を編み上げた。風、炎、鏡の水からなる元素ネットワーク――境界の不安定さを封じるための発光する繭である。彼らの集落は通常の大地ではなく、そのネットワークに属していた。尾根、峰、凍った高原、歌と儀式で支えられる宮殿。その下でドワーフは世界へ「重さ」を与えた。鉄、公式、機械的秩序で形成途中の殻を補強し、写本が「現実の骨格」と呼ぶものを築いた。上部の網と重い下層域の間には「均衡の地」が現れた。川、畑、森が定命の文明を支えられるほど安定した、密度の高い中腹帯である。卵は世界の律動も生み出す。眠れるアポロは殻の下三分の一付近を巡るとされ、その通過が明暗の交替を作る。さらに遅い下部質量の回転が、より大きな周期を刻む。その回転が変えるのは天候だけではない。道は通れるようにも、通れなくもなる。西の砂漠、東の森、忘れられた遺跡は、旅人に対して開閉するように見える。年代記には「閉じた年」が記され、道が消え、遠征隊が帰らない。まるで世界そのものが顔を背けたかのように。そして最後に、景観そのものが記録庫である。山々にはエルフの拘束の傷が残り、地下深くの構造はドワーフが古代の恐怖を封じようとした試みを記憶し、平原は大災厄を重さと時間で磨き平らにしたものだ。領主は氷、結晶、機構、砂漠、森の中へ封じられたまま残る。地表は牧歌的に見えても、その下には眠れる戦争が横たわっている。ゆえに世界卵は宇宙論であると同時に地図学でもある。アウレリオンを旅することは、存在がどのように組み立てられたか、その化石化した記憶の中を進むことなのだ。